pfSenseで無線LANを扱う際に知っておくべきこと

基本的なことなのに実はよくわかってなかったことをメモ

2.4GHz帯と5GHz帯を同時に使う

無線LANで使う電波帯は2.4GHz帯と5GHz帯
市販ルータは大体両方の電波帯を扱えるのは当然で
更に2.4GHzと5GHz両方を同時に出力が可能

この「扱える」と「出力できる」は別の話ってことです

NECのAtermシリーズでいうと
2.4GHzが*****-g/*****-gw
5GHzが*****-a/*****-aw
を同時で出力できます

大体の無線LANカードは2.4GHzと5GHz両方対応ではありながら
使用するときはどちらかに限定されてしまうってことを実は忘れがち

つまり市販ルータのように両方の電波帯を同時に使うAPを設置したいなら
両方の電波帯を同時に出力できるような無線LANカードが必要だが
実際はそんなカード滅多にないので普通の無線LANカードを2つ装着することになる

マルチSSIDは設定できるか

市販ルータと同じ機能を、ということで
各社呼び方は違うかもしれませんが
プライマリSSIDとセカンダリSSIDを用意したい
NEC的にいうとオーナーSSIDとゲストSSID

要は同じ電波帯に複数のSSIDを存在させれるかって話

答え
→pfSenseとしては可能だが無線LANカード次第

こんな答えじゃ困ると思うので参考として
今回使用している無線LANカードでご紹介
WLE200NX チップはQualcomm Atheros AR9280

pfSenseでマルチSSIDを設定するには
Wireless Interfaceをその数だけ用意すればいいのです

まずInterfaces→(assign)に移動しWirelessタブへ移動

+マークをクリックして追加する
結果は4つまで追加可能でした

そして5つ目を登録するときにエラー出ました

The following input errors were detected:
Error creating interface with mode Access Point. The ath0 interface may not support creating more clones with the selected mode.

Wireless Interfaceを追加した後はInterface assignmentsタブへ移動し
OPTポートを新規追加で割り振ります
後は以前の無線LAN設定と同じで該当のOPTポートをEnable Interfaceで有効にする
この設定画面での注意点を紹介

この部分は特にいじる必要はない

Settings apply to all wireless networks on ath0.と記載通り
この部分はath0共通の設定なのでここをいじると
ath0に関係するWireless Interface全てに影響する
この画面で使用する電波帯はath0全体で固定されてしまうのが理解できるはず

ここから下が個別のSSID設定です
認証方式やいわゆるステルス機能、WEP専用SSIDなどを設定できます

後はブリッジに追加しFWルールで通信許可すればOK

pfSenseの公式サイトにサポートリストもあるのでご覧ください
https://doc.pfsense.org/index.php/Supported_Wireless_Cards
https://spreadsheets.google.com/ccc?key=0AojFUXcbH0ROdHgwYkFHbkRUdV9hVWljVWl5SXkxbFE&hl=en

WPSを使って接続

USBの無線LANアダプタでハードにボタンがある場合はできるらしい(未確認)
今回のように内臓タイプだと難しい
WEBGUIは未対応でコマンドラインを使えば可能とのうわさあり

引き続き調査中

他の市販ルータにある機能

ネットワーク分離機能
(SSIDを超えた通信を禁止する機能)
SSID内分離機能
(インターネット以外のLAN内通信を禁止する機能)

これらの機能はFWの設定で実現可能

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