Intel X710-DA2の消費電力をメモ
FreeNAS
使ったのは前回のFreeNAS 11レビューでも使った
FreeNAS-11-MASTER-201704240408 (3b6bcb4) Nightly Build版
検証機も今までと同じ
CPU Pentium G4620 3.7GHz Kaby Lake
マザーボード ASRock H270M-ITX/ac Mini-ITX
電源ユニット 玄人志向 KRPW-PB300W/85+ 300W
X710-DA2を組み込む前
BIOS 52W
起動後アイドル 43W
X710-DA2を組み込んだ後
BIOS 57W
起動後アイドル 44W(リンクアップ状態)
SMBで50GBの1ファイルを転送 63W (CPU負荷 25%)
CrystalDiskMarkでのベンチ中 平均50W 最大65W(CPU負荷 平均25% 最大50%)
NAS4Free
使ったバージョンは11.0.0.4.4249
検証機は先ほどのFreeNASと同じです
X710-DA2を組み込む前
起動後アイドル 39W
X710-DA2を組み込んだ後
起動後アイドル 43W(リンクアップ状態)
SMBで50GBの1ファイルを転送 61W (CPU負荷 20%)
CrystalDiskMarkでのベンチ中 平均50W 最大68W(CPU負荷 平均25% 最大50%)
FreeNASとNAS4Freeの比較
組み込む前はアイドル状態で4Wも差がありましたが
X710-DA2を組み込んだ後は誤差の範囲になりました
FreeNASが+1Wで済んでるのはおそらく元のアイドルが高いだけで
組み込んで44Wなのが正常だと思われます
今回はNAS機のメモリが32GBだったのでそれを超える転送用テストファイルを
計測用に入れたWindows Server 2016を使いコマンドプロンプトで以下コマンドにて生成
fsutil file creaatenew testfile 53687091200
それをNAS機を再起動しメモリキャッシュが空の状態で転送した状態がこちら
基本的には最初にがっつり食べてその後一定になる流れは同じですが
sambaのバージョンもそんなに違いはないはずなのに転送で差が出てるのは
プリセットにおけるメモリ周りの使い方でしょうか
処理の仕方が違うのが一目瞭然です
転送時間はFreeNASが3:00 NAS4Freeが2:52
キャプったタイミングが山の上下でズレたのでわかりにくいですが
最初以外の平均速度はほとんど変わりません
なのでスタートダッシュ分で8秒差になった感じでしょうか
ちなみにWindows Server 2016機の消費電力は
X710-DA2を組み込むと+2W
50GB転送中はアイドル状態+1W(CPU負荷 6%)
送信側の負荷はほとんどないので10GbEフル帯域での送信ができても
CPU負荷は半分以下で済みそう
この時の使用したCPUはSkylakeのi5-6600Kです
ESXi
使ったバージョンはVMware ESXi 6.5.0 Build 5310538
検証機
CPU i7 4770 3.4GHz Haswell
マザーボード ASUS Gryphon Z87
電源ユニット Seasonic SS-660XP 660W
X710-DA2を組み込む前
BIOS 60W
起動後アイドル 35W
X710-DA2を組み込んだ後
BIOS 64W
起動後アイドル 38W(リンクアップ状態)
最後に
全てPCIe3で接続したのでX710-DA2を組み込んだ後でもアイドルは+3~4Wで済む
PC全体で4WなのでX710-DA2のカタログ値 3.3Wよりも実際は低そう
当然ながらGbEと10GbEは10倍もの速度差になるので
自然とCPU負荷も上がるためPC全体の消費電力はLANカードよりも
CPU負荷の上昇における影響を受けやすくなります
(同じハードを使ったGbE計測記事ではNAS側は最大でもCPU10%台)
普通のGbEはケーブルの接続有無(リンクアップするかどうか)で1-2W変わってくるが
X710-DA2の場合はどのOSでもケーブルの接続有無は消費電力に影響はしなかった
SFP+ケーブルだからなのかは不明
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