VMware ESXiをアップデート 6.5→6.7

VMware ESXiをアップデートした記録 6.5→6.7

アップデート内容

今回は6.5(Build 7967591)から6.7(Build 8169922)へアップデートしました

[root@esxi:~] esxcli system version get
   Product: VMware ESXi
   Version: 6.5.0
   Build: Releasebuild-7967591
   Update: 1
   Patch: 41
[root@esxi:~] vmware -vl
VMware ESXi 6.5.0 build-7967591
VMware ESXi 6.5.0 Update 1
[root@esxi:~] esxcli system version get
   Product: VMware ESXi
   Version: 6.7.0
   Build: Releasebuild-8169922
   Update: 0
   Patch: 0
[root@esxi:~] vmware -vl
VMware ESXi 6.7.0 build-8169922
VMware ESXi 6.7.0 GA

リリースノートはこちら
vSphere 6.7 GA リリース ノート
https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.7/rn/vsphere-esxi-vcenter-server-67-release-notes.html

アップデート作業はいつもと一緒でISOかOffline Bundleでアップデート
VMware vSphere
https://my.vmware.com/ja/web/vmware/details?downloadGroup=ESXI670&productId=742&rPId=22641

無償版のアカウントだとISOしか落とせないですが
ミラー等でOffline Bundleを入手すればアップデート可能です
ライセンスキーは以前のをそのまま使えました

無償版ユーザで影響しそうな所だと
LGA1156世代(i7 xxxやi5 xxxなど3桁のやつでSandyの1世代前)は切られましたので
古いハードウェアを使ってる場合は先にハードウェア互換性をチェックしましょう

ESXi 6.7の感想

先に言っておくと6.7のリリースノートを見てわかる通り
今回の目玉はvCenter周りやvSANなど
無償版には縁のない話ばかりなので実際6.5とほぼ変わりません

むしろ現状だとデメリットの方が上回るケースもあるでしょうから
今はまだ興味本位でアップデートするようなレベルです

仮想マシンのハードウェアバージョンが14へ

6.5までは13が最大でしたが6.7で14に上がりました
互換性でESXi 6.7 仮想マシンを選択すれば14です

13と14の違いは仮想SCSIターゲット周りの上限数だけっぽくて
無償版だと13の上限すら達しない使い方でしょうからほぼ気分の問題です

CentOS8などゲストOSサポート追加

まだCentOS8自体はリリースされてませんがいくつかのOSが
ゲストOSサポートに追加されました

VMwareToolsの更新

ESXiホストにバンドルされているVMwareToolsが更新されました
この更新でWindows用のVMwareToolsはWindowsVista以降が対象になり
WindowsXPはサポートされなくなりました
WindowsXPに入れたい場合はVMwareサイトから別途入手する必要があります

あくまでVMwareToolsの問題なので仮想マシンのゲストOSにはちゃんと残ってます

ストレージ関連

VAAI対応ストレージを利用している方はunmapが自動で実行されるようになったようです
unmapは未使用領域の開放コマンドで今までは手動対応が必要でした
しかしこの変更に関してはリリースノートに記載がないので詳細不明

SSDやNVMeは引き続き512エミュレート(512e)を利用するようですが
ローカルストレージのHDDに関してはネイティブ4K対応(4Kn)しました
既存のシステムも適用されるかなど、こちらも詳細不明

その他

vSphere Client(HTML5)は見た目も操作感も変わらずで
リソース消費などもモニターを見る限り変化なし

不具合

6.7にして4日目ぐらいでもVMは落ちてませんので基本的な動作は問題ないです
しかし現時点で2点ほど不具合を見つけたので記録

ナビゲータ欄のアイコン

vSphere Client(HTML5)のナビゲータ欄にある仮想マシンアイコンが
オンラインのはずがオフラインと表示されてしまう場合がたまに発生する
(6.5の時は一度も遭遇したことはなかった)

仮想マシン名がA*****とD*****になってる左右の上2つが
同一の仮想マシンで実際は稼働中
左のナビゲータのアイコンはオフライン
右の仮想マシンリスト上では緑のオンラインになります

この状態でも各仮想マシンページに飛べばナビゲータ欄も緑になります
各仮想マシンの問題でもなく発生する時は全てオフライン表示となる

最初遭遇した時はVMが全部ダウンしたのかと冷や汗ものでしたが
毎回じゃないし表示上の問題だけなのでとりあえず放置
ちなみに確認に使用したブラウザはFirefoxとChromeです

パフォーマンスモニター

2019/08/22 追記:この問題は6.7.0 Update3(Build 14320388)で修正されました

先ほどのと違いこっちはちょっと不便なのですが
似たような報告が見当たらないので多分おま環だと思います

監視→パフォーマンスタブで閲覧できるパフォーマンスモニターのデータが
10~15分ぐらいを境に消えてしまいます(CPU・メモリ・ネットワーク・ディスク全て)
同じデータを使用しているトップページの直近1時間のパフォーマンスサマリ部分も同様で
各仮想マシンページにある直近1時間のパフォーマンスサマリ部分も同様

例えばこの仮想マシンだと9分前~現在まではOKだが

15分ほど経過してから更新ボタンで更新するとデータが消える

監視→ログタブでログを確認してもそれらしきエラーはなし
監視→イベントタブで

event.com.vmware.vc.HardwareSensorGroupStatus.fullFormat (com.vmware.vc.HardwareSensorGroupStatus)

というのがESXi 6.7にしてから6時間おきに記録され出したものの
今のところよくわかってない

現状から想像するにパフォーマンスデータの保存に失敗してると思われるが
調べてもvCenter情報ばかりでヒントが見当たらず

これも仮想マシンの動作には影響ないのでとりあえず放置
時間がある時にでも調査してみる予定

最後に

不具合に関してはおま環と思ってるのでそこまで心配する必要はないと思うが
そもそも機能的にも遊びならアップデートもありかな?程度で
基本的には無償版はまだ6.5が安定という感じ

ちなみにX710-DA2のドライバに関してはi40en v1.3.1と6.5から変化はなかった

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