FreeNAS 11.2へ更新した時のメモ
最初に
FreeNAS 11.2が2018/12/5にリリースされました
予定よりかなり遅れましたがなんとか年内には間に合った形です
これでようやくベースOSもFreeBSD 11.2へ更新されました
世間では既にFreeBSD 12.0が登場してますが
FreeNASは当面11系を使う方針みたいですね
実はこのFreeNAS 11.2からまたも管理画面のUIが変更されています
しかしさすがのiXsystemsもCorralの失敗を忘れてはいません
ちゃんと今までの旧UIもちゃんと切り替えて使えます
今回はFreeNAS 11.1-U6からFreeNAS 11.2へ
旧UIからアップデートを実行し更新しました
更新作業
今回は別トレイン設定されているのでトレインを変更します
11.1系は「FreeNAS-11-STABLE」
11.2系は「FreeNAS-11.2-STABLE」
プルダウンで変更すると確認ダイアログが表示されますので
Yesでトレイン変更します
自動更新が有効なら勝手にチェックしてくれますが
私は手動更新にしているので「Check Now」を選択し
最新のバージョンをチェックし11.2になっているか確認
OKボタンを押して更新を開始すればあとはプログレスバーを見ながら
ひたすら待機するのみ
新UIについて
Corralほどではありませんがやはり未完成状態ですので
現状では閲覧だけにして設定変更は旧UIを使うのが無難です
日本語もまだ対応してません
旧UIへの切り替えは右上の歯車マークのセッティングボタンから
「Legacy Web Interface」で可能
右上の電源ボタンマークからログアウトできますが
このボタンのメニューがログアウト・再起動・シャットダウンと
以前と変わらず配慮の無い並びなので注意してください
更新後にアラートを検知
11.2へ更新して最初にログインした時からアラートを検知してました
右上の鐘マークの部分です
New feature flags are available for volume ******. Refer to the "Upgrading a ZFS Pool" subsection in the User Guide "Installing and Upgrading" chapter and "Upgrading" section for more instructions.
要はZFSプールのバージョンを更新できるよって通知です
ZFSプールのバージョンは一度更新すると戻せないので
FreeNASを11.1へ戻す可能性がある場合は更新しない方がいいです
11.2のままでいいという方はアップグレードするわけですが
やはり何かあっては嫌なので旧UIで操作しましょう
レガシーUIへ切り替えても
従来の通知部分がWarningになっていました
ZFSプールのアップグレードは
ストレージ→ボリュームから行います
ボリュームのページで一番上位のZFSプールを選択すると
アップグレード可能なZFSプールの場合は
下の操作ボタン部分にUpgradeボタンが表示されます
もしアラートが消えない場合は
アラートメッセージ画面にあるチェックボックスを操作して
メッセージをクリアできます
ベースOS詳細
root@freenas:~ # uname -a FreeBSD freenas.local 11.2-STABLE FreeBSD 11.2-STABLE #0 r325575+fc3d65faae6(freenas/11.2-stable): Wed Dec 5 15:08:42 EST 2018 root@nemesis.tn.ixsystems.com:/freenas-11.2-releng/freenas/_BE/objs/freenas-11.2-releng/freenas/_BE/os/sys/FreeNAS.amd64 amd64
ixlドライバのバージョン
Intel 10GbEカードのX710-DA2が使っているixlドライバのバージョンです
root@freenas:~ # cat /var/run/dmesg.boot ixl0: <Intel(R) Ethernet Connection 700 Series PF Driver, Version - 1.9.9-k> mem 0xd0800000-0xd0ffffff,0xd1008000-0xd100ffff irq 16 at device 0.0 on pci1 ixl0: using 1024 tx descriptors and 1024 rx descriptors ixl0: fw 6.0.48442 api 1.7 nvm 6.01 etid 80003483 oem 1.262.0 ixl0: PF-ID[0]: VFs 64, MSIX 129, VF MSIX 5, QPs 768, I2C ixl0: Using MSIX interrupts with 5 vectors ixl0: Allocating 4 queues for PF LAN VSI; 4 queues active ixl0: Ethernet address: **:**:**:**:**:** ixl0: PCI Express Bus: Speed 8.0GT/s Width x8 ixl0: SR-IOV ready ixl1: <Intel(R) Ethernet Connection 700 Series PF Driver, Version - 1.9.9-k> mem 0xd0000000-0xd07fffff,0xd1000000-0xd1007fff irq 16 at device 0.1 on pci1 ixl1: using 1024 tx descriptors and 1024 rx descriptors ixl1: fw 6.0.48442 api 1.7 nvm 6.01 etid 80003483 oem 1.262.0 ixl1: PF-ID[1]: VFs 64, MSIX 129, VF MSIX 5, QPs 768, I2C ixl1: Using MSIX interrupts with 5 vectors ixl1: Allocating 4 queues for PF LAN VSI; 4 queues active ixl1: Ethernet address: **:**:**:**:**:** ixl1: PCI Express Bus: Speed 8.0GT/s Width x8 ixl1: SR-IOV ready
FreeNAS 11.1-U6の時は1.9.5でしたが
FreeNAS 11.2では1.9.9-kに更新されてます
最後に
今回は旧UIを引き続き使えるので11.2へのアップデートも気軽にできました
記事内では新UIでの操作はしませんでしたが
Corralみたいに先が全く見えないようなレベルでもないので
1年後ぐらいには安定するかなという感じですかね
扱っているデータが大事ですし
そもそも管理画面なんてアップデート時しか使わないので
まったり仕上げてもらえたらいいかなと思ってます
FreeBSD 11.2への対応が遅すぎたので
既にリリースされているFreeBSD 12.0に合わせて
FreeNAS 12.0系がすぐ登場することになるのかなと思ってましたが
直近の予定を見ると
11.1系には11.1-U7が2/11、11.2系には11.2-U1が1/28、12.0系は12.0が8/5
11.3が3/25に予定されてますのでFreeNAS 12.0は思ったより先になりそうです
コメント