FreeNASが終了!TrueNASに一本化!

FreeNASがTrueNASへ吸収されてしまうことについてメモ

今回の発表内容について

iXsystemsがFreeNASの終了とTrueNASへの一本化を2020年3月5日に発表しました

計画ではFreeNASは11.3系が最終リリースとなり
2020年中にリリース予定とされている12.0系からTrueNASになります

そしてFreeNASを吸収することになるTrueNASは
「TrueNAS CORE」と「TrueNAS Enterprise」の2種になることも発表されています

簡単に書くとこんな感じ
旧FreeNAS→「TrueNAS CORE」(無料)
旧TureNAS→「TrueNAS Enterprise」(有料)

現在予定されている流れがこちら

TrueNASというのは全く新しい名称というわけではなく
以前からiXsystemsが販売しているアプライアンスに使用されている名称で
主に企業向け機能が追加されていますがFreeNASの完全上位というわけでもなく
FreeNASにしかない機能もあればTrueNASにしかない機能もあります(HA周りなど)

今後は完全上位のポジションになることからライセンスキーがあれば
「TrueNAS Enterprise」を自作PCでも利用できそうに見えますが
現時点ではアプライアンスにキー情報をプリインストールするとのことで
キー単体での販売は予定していないとのことです

ちなみにfreenas.orgのサイトもすぐには消さないものの徐々にフェードアウトして
最終的にはTrueNASページへリダイレクトされるとのこと

「TrueNAS Enterprise」の「Enterprise」はロゴでは「ENTERPRISE」ですが
文章内では「Enterprise」を使用されていました

「TrueNAS CORE」はCOREの部分が以下の頭文字なので文章内でも「CORE」表記です
Community supported
Open source
Rapid development
Early availability

ロゴマークについてはサメが使われているのはそのままですが「ヒレ」だけになる模様

最後のFreeNASロゴ

TrueNAS COREのロゴ

FreeNAS and TrueNAS are Unifying – iXsystems, Inc. – Enterprise Storage & Servers
https://www.ixsystems.com/blog/freenas-truenas-unification/

一本化の狙い

iXsystemsとしてはTrueNAS一本化の狙いは開発リソースの最適化と発表しています

これが2つのビルドをテスト・管理を行っている今までの開発の流れ

WEBGUIを変更したばかりでまだまだ修正点が残っている中
12.0への対応が山のように残っていることから時期的にもいいタイミングだったようです

Corralの件といいiXsystemsは開発リソースに難があるのは誰もが知っていることなので
今回の最適化で今後の質向上が期待されます

あと巷ではビジネスモデルの影響だとも言われていて
FreeNASは知っていてもTrueNASを知らないユーザは多い点や
今までと違って今後はTrueNASの全機能版とすることで販売につなげるという算段らしいです

知名度のあるFreeNASの方を残せばいいのにと思う所ですが
iXsystems曰くTrueNASを「FreeNAS Pro」として販売していた頃の経験から
名称に”Free”という文字が入るだけで顧客からの印象がよくなったとのことです

今後の予定

現段階では
2020/03/11にTrueNAS 12.0 ナイトリービルドをリリース
2020年後半にTrueNAS 12.0 正式リリース

TrueNAS 12.0の目玉
・OpenZFS 2.0
・AMD系CPUのサポート強化
・データセットの暗号化サポート
・Fusion Poolサポート

Fusion Poolを記事ではSSDとHDDの混在するvdevとありますが
要はzfsでいうSpecial Allocation Classのことです
メタデータやDedupテーブル、ランダムIOにSSDを使用して高速化しようという機能で
iXsystemsがSpecial Allocation ClassのことをFusion Poolと呼んでいるようです

最後に

iXsystemsのことなので12.0が実際にリリースされるまではどうなるかはわかりませんが
計画通り進めば2005年からスタートしたFreeNASという名称が2020年で終了ということで
15年近く使われてきたことになります

iXsystems管轄のFreeNASを使っている人はもちろんですが
2009年頃に空中分解してしまった初代FreeNASを使っていた人たちも
名称が消えるとのことで懐かしい気持ちになる人は多いのではないでしょうか

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