TS-873のVirtualization StationにWindows10を導入

TS-873のVirtualization StationにWindows10を導入した記録

最初に

QNAP TS-873-4G
メモリを64GB化済

Amazon | QNAP(キューナップ) TS-873 クアッドコア2.1 GHz CPU 4GBメモリ 8ベイ DTCP-IP/DLNA対応
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この記事ではVirtualization StationにWindows10をインストールしつつ
VirtIOの設定やCrystalDiskMark計測結果を紹介します

事前準備

共有フォルダなどの配置は前記事のCentOS導入と同じです

Windows10 Pro x64 v1903をインストールする為に使用したISOは
Win10_1903_V2_Japanese_x64.iso

VM作成

CPU2コア、メモリ8GBで作成します

Windowsの場合は自動インストールオプションが表示されますが
自分で設定したいのでキャンセルを選択して続行

OKを押した場合の画面はこちら
プライバシー設定などがどうなるかは不明

VMが登録されました

IDEからVirtIOへ変更

Virtualization StationではHDDのインターフェイスの中で
VirtIOが一番パフォーマンスがいいインターフェイスになります

しかしWindows10向けにVMを作成すると
ハードディスクのインターフェイスはIDEが初期値に設定されています

OSインストール後でも変更は可能ですが
Windows10の場合はOS内設定も変更する必要があり
手間が増えるだけなのでインストール前からIDE→VirtIOへ変更しておきます

変更するにはVM個別画面の設定 -> ストレージへ移動し
インターフェイスプルダウンをIDEからVirtIOへ変更し「適用」ボタンを押すだけ

Windows10インストール(VirtIOドライバ対応)

インストール開始する為、VMの電源ON

インストーラーを進めていくと
どのハードディスクにOSをインストールするかを設定する画面になりますが
WindowsにはCentOSと違ってVirtIOドライバが入っていないので
そのままではハードディスクが見えません

まずWindows10のISOからドライバが入っているCDへ切り替えます
左メニューのVM情報からCD/DVD ROMで「ゲストツールCDを挿入する」ボタンを選択
ゲストツールCDにドライバが入ってます

ゲストツールCDはボタンを押すだけでファイル選択不要で切り替わります

Windowsセットアップ画面に戻り「ドライバーの読み込み」ボタンを選択します
先ほどISO入れ替えたのでそのまま「OK」を選択

自動ではドライバが見つからないのですがそのまま「OK」

インストールするドライバーの選択画面に移動しますので
下にある「参照」で手動で場所を指定します

今回はWindows10 64bitなので
フォルダー参照画面で「CDROM -> win10 -> amd64」を選択して「OK」
32bitだとx86フォルダ、Win7だとWin7フォルダから選択してください

「Red hat VirtIO SCSI controller」「VirtIO Baloon Driver」「VirtIO Serial Driver」
この3種類がドライバーリストに表示されるので
「Red hat VirtIO SCSI controller」を選択して「次へ」を選択

ドライバインストールが終わるとハードディスクが見えるようになってますが
「このドライブにWindowsをインストールすることはできません」と表示されてます

原因はWindowsインストールディスクがマウントされてないだけなので
イメージのところにある三角アイコンを押してWindowsのISOを選択しなおします

「最新の情報に更新」ボタンを押せば無事に「次へ」ボタンが選択できるようになります

あとは普通のインストール手順と同様です

ゲストツールCDからインストール

ゲストツールCDは簡単に言えばVM用のドライバ&ツールディスクで
ゲストOSがWindowsの場合のみ使用可能
ESXiでいえばVMware Toolsです

Windowsインストールが終わりデスクトップ表示まで進んだら
まずはゲストツールCDを使います

VM情報のCD/DVDにある「ゲストツールCDを挿入する」を選択

自動再生でもいいですし
手動の場合はCDの中からqnap-guest-tools-0.102.1.exeを起動します

UAC警告が出ますがそのまま「はい」

言語は日本語対応なので「Japanese / Nihongo」

QNAP Guest Toolsのインストーラーが開始

QXL DriverとUltraVNCは必要ならチェック
今回は不要なのでスルー

インストール開始するとドライバ類がインストールされます

無事に完了

これでゲストツールCDは不要なのでアンマウントしておきます

Windows10の状態

WindowsUpdateなども終わらせて処理が落ち着いた状態にして
各種情報を紹介

Windowsバージョン

タスクマネージャ -> CPU

タスクマネージャ -> メモリ

タスクマネージャ -> ディスク

タスクマネージャ -> イーサネット

デバイスマネージャー(不明なデバイスはなし)

選択できる画面解像度(ブラウザコンソール画面利用時)

NAS側のリソースモニター

WindowsUpdateなども終わって落ち着いたVMを使って
起動からシャットダウンまでの推移をリソースモニターで確認してみます

VM起動前

シャットダウン前
CPU使用率の最初の山がWindowsの起動プロセス
2つ目の山がWindows内でタスクマネージャを起動した時で
山の間は何も操作していないのでアイドル状態です

シャットダウン後
1つ目の山が起動処理、2つ目がタスクマネージャ起動、3つ目がシャットダウン処理

インストール後にWindowsUpdateの処理が終わるのを待ってる間の負荷です
左半分でIO待機の影響でCPU負荷が落ち込むのがわかりやすい形になっています

何もしてなければCentOSほどではないにしてもかなり負荷は少ないです
しかしエクスプローラやウィンドウ操作を軽く行うだけですぐCPU負荷が上がる状態で
低スぺックなノートパソコンを触ってるような感覚です
Win7ぐらいならまだしもWin10だと動くことは動きますが少しCPU的に厳しい印象で
同時起動でWin10を使う場合は用途が限定されそうです

それなりにVM上でWin10を動かしたい場合は
TVS-x72だとCPU換装で強化できたりしますし
最初から上位機種であるTVS-x72シリーズをオススメします

Windows10上からディスクアクセス計測(VirtIO)

大元のストレージ構成は前記事のCentOSと同じで
HDD(ST1000DM010)2台でRAID1構成
ストレージプール作成し非暗号化シックボリューム内に配置

HDDインターフェイスはVirtIO

CrystalDiskMark v7.0.0f結果

winsat formal結果

書き込みが若干気になりますが
2.5インチHDD搭載のノートパソコンみたいな感覚でしょうか

Windows10上からディスクアクセス計測(IDE)

ストレージなどの条件は同じで
HDDインターフェイスだけIDEにした別のVMを作成し計測してみました

CrystalDiskMark v7.0.0f結果

winsat formal結果

WindowsのインストールやUpdate処理だけでも体感で変わってくるので
忘れずにVirtIOへ変更しましょう

3台同時起動の負荷

おまけ資料になりますが
テスト用にVMをWin10を2台、CentOS1台を
同時にセットアップしていた時のリソースモニターです

CPU負荷を見ると半分ほどで処理できているように見えますが
同時起動でIOもランダムアクセスになってしまいやすくIO待機がかなり上昇し
その結果CPU負荷が落ちているだけです

SSDにするとIO待機がそれなりに解消され青が下がるだけと思いがちですが
よく見るとわかる通り、青が下がると紫が上がる関係になっていて
IO待機で待たされているCPU処理がその分動き出すので
紫のユーザグラフは上昇することになります